子供をお風呂に入れて、夕御飯を食べさせた後に静かにドアを開けて夜のランニングに出かける。
風は涼しく汗ばんでくる体を熱がこもらないように丁度良く冷やしてくれる。
40分程走ったところで一度水分を補給して階段の上り下りで息上げをする。
10分も昇り降りする頃には息がきれて苦しくなってくる…いつもなら段々と体がしんどくなってフォームもくずれてくる頃、今日はふと上げた膝と振るコブシが中心、おヘソに集約する感覚にとらわれる。
おヘソ、かつて息のできない母親のお腹の中から外の世界に出てくる寸前まで栄養と呼吸の代わりに酸素を届けてくれていた胎盤と繋がっていた、おヘソ。
かつてこの場所を頼ったんだ、ここから外に行く為の準備をした。
胎児が外へ、光り輝く外の世界へ放たれたことを見送るまで母親に食らいついて血液酸素を送り届けた胎盤
もう何十年もまえにこの世からいなくなった彼、でもココに命を繋いでくれた彼の跡がある。おヘソ。
一緒に乗り越えたあの生まれるまでの試練より大変な事ってあるのかな?
少し思い出したのかもしれない、一緒に協力して心拍数を上げて乗り越えた、苦しいでもそこへ行きたくて行きたくてたまらないみんなに逢いたくてたまらない、希望に満ちあふれた試練を。
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